コラム

去痰薬の違い

去痰薬の違い

L-カルボシステインとアンブロキソールは、どちらも痰や鼻水を出しやすくする去痰薬で、L-カルボシステインは痰や鼻水の粘度を減らす作用があり、アンブロキソールは気道粘膜を整え痰や鼻水を引っかかりにくくするという作用があります。

L-カルボシステインとアンブロキソールは同じ目的で使われる薬ですが、作用は全く異なるため、症状によって使い分けたり、より高い効果を期待して併用することがあります。L-カルボシステインとアンブロキソールは内科や小児科で最もよく使われる薬です。

しかし単剤で使われることはなく、感染症の場合は抗菌薬、気管支喘息の場合は吸入ステロイドと共に処方されるなど、治療の主軸となる他の薬と併せて補助的に使われます。

そのため、患者さんにはL-カルボシステインやアンブロキソールの効果は実感し難い場合が多々あります。

薬剤師は、去痰薬の効き目の違いや併用の意味を患者さんによく説明することが重要です。L- カルボシステインとアンブロキソールは副作用が少ない薬ですが、たかが去痰薬とないがしろにすることなく、きちんと服用するように指導するようにしましょう。

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